コミックスタジオシリーズは2022年現在も根強い人気を保っており、当社にご入稿いただいているお客様の中にもご利用されている方がまだまだいらっしゃいます。ここではコミックスタジオ4.0(以下コミスタ4)で原稿作成する際、ご入稿する際の注意点をあげてみました。
なお、下記に挙げた「網点トーンが正しく書き出されない」事象については、最新のバージョンで解消しておりますので、 原稿作成の際はアップデート情報を確認の上、最新のバージョンにアップデートして使用することをおすすめします。
コミスタ4でアナログのような網点トーンを使用して印刷所に入稿する場合、注意しなければいけない点があります。 コミスタ4の画面上では表示されるトーンの網点にアンチエイリアスがかかっています。(※グラデーショントーンは表示・書き出しとも、アンチエイリアスはかかっていないようです。)(画像1)
▲(画像1)トーンのアンチエイリアス
ver.4.0から書き出しの設定で「グレースケール」が選べるようになりましたが、グレースケールで書き出すとトーンの網点にアンチエイリアスがかかった状態のまま書き出されてしまいます。 アンチエイリアスはジャギーを補間するため、一見キレイに見えますが、この状態で印刷所に入稿して印刷すると、モアレの発生する原因になってしまいます。 これを回避し、アンチエイリアスのない状態で入稿するには必ず「モノクロ2階調」で書き出しをする必要があります。
▲書き出し「画像のエクスポート」設定画面
上記の設定をすることで、きれいな網点トーンで書き出すことが出来ます。ただし、この方法だとグレーで塗った部分と、網点トーンを貼った部分を混在させることが出来ません。混在原稿を作る場合、コミスタ4でモノクロ2値で書き出した後、フォトショップなどでモードをグレースケールに変更して作業することになります。
コミスタ4はアップデートプログラムが定期的に公開されています。
これはユーザーからの要望の反映や、新機能の追加、ソフトのバグ修正や安定化など、重要な事項が含まれていますので、定期的にアップデート情報を確認・アップデートを行うことをお勧めします。
※2010年1月、3月公開のVer.4.5.1で上記問題が修正されたようです。必ず最新版にアップデートして使用することをおすすめします。