コミックスタジオシリーズの最新版、ver.4.0が2007年9月に発売されました。原稿作成環境のデジタル化が進み、当社にご入稿いただいているお客様の中にもご利用されている方が多数いらっしゃいます。それにともなってお問い合わせも多くなってきています。 そこでコミックスタジオ4.0(以下コミスタ4)で原稿作成する際、ご入稿する際の注意点をあげてみました。
ねこのしっぽでは現在この件に関して、印刷所側からの要望としてご報告等しております。お客様の方でもなにかありましたら開発元のセルシス様へお願いいたします。
※2010年3月19日追記:アップデートVer.4.5.0(win)、Ver.4.5.1(Mac)で下記問題が修正されています。詳しくはアップデートプログラムのリリースノートをお読みください。 原稿作成の際はアップデート情報を確認の上、最新のバージョンにアップデートして使用することをおすすめします。
コミスタ4でアナログのような網点トーンを使用して印刷所に入稿する場合、注意しなければいけない点があります。 コミスタ4の画面上では表示されるトーンの網点にアンチエイリアスがかかっています。(※グラデーショントーンは表示・書き出しとも、アンチエイリアスはかかっていないようです。)(画像1)
▲(画像1)トーンのアンチエイリアス
ver.4.0から書き出しの設定で「グレースケール」が選べるようになりましたが、グレースケールで書き出すとトーンの網点にアンチエイリアスがかかった状態のまま書き出されてしまいます。 アンチエイリアスはジャギーを補間するため、一見キレイに見えますが、この状態で印刷所に入稿して印刷すると、モアレの発生する原因になってしまいます。 これを回避し、アンチエイリアスのない状態で入稿するには必ず「モノクロ2階調」で書き出しをする必要があります。
▲書き出し「画像のエクスポート」設定画面
上記の設定をすることで、きれいな網点トーンで書き出すことが出来ます。ただし、この方法だとグレーで塗った部分と、網点トーンを貼った部分を混在させることが出来ません。混在原稿を作る場合、コミスタ4でモノクロ2値で書き出した後、フォトショップなどでモードをグレースケールに変更して作業することになります。
※追記:グレースケールと2値アミの混在書き出し方法が記載されています。
⇒ CLIPサイト内【ComicStudio トラの巻 > 第43回:トーンを使いこなす_整理術と綺麗な書出し方法[2]】
コミスタ4はアップデートプログラムが定期的に公開されています。
これはユーザーからの要望の反映や、新機能の追加、ソフトのバグ修正や安定化など、重要な事項が含まれていますので、定期的にアップデート情報を確認・アップデートを行うことをお勧めします。
※2010年1月、3月公開のVer.4.5.1で上記問題が修正されたようです。必ず最新版にアップデートして使用することをおすすめします。